忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

レプティリアンとレプリコンはちょっと似ていると思った

 

 特に興味もないレプリコンワクチンの話題がぞくぞくと流れてくるのは、なんというか、困ります。

 

要するに、押し付けは駄目ですよ、というだけのこと

 陰謀論に対する私個人の考えとしては、

「個人で楽しむ範囲であれば思想信条は自由です」

「人に押し付けるのは双方で止めましょう」

です。

 陰謀論を強く咎めるつもりはありませんし、それは陰謀論だと批判する行為も押し付けに相当するので控えるべきだと考えています。

 思うこと、考えることは自由です。社会の幻想に囚われないよう思索するのは決して悪いことではありませんし、必ずしも社会の幻想と自己の幻想を一致させる必要はありません。そこには乖離があってよいですし、あってしかるべきです。

 しかし幻想そのものへの攻撃は幻想を共有する人からすれば悪だということを忘れてはいけません。自身にとっての幻想と善悪があるように、他人や社会にもそれぞれ異なる幻想と善悪があるのですから。

 

 前回の記事でも書きましたが、陰謀論だろうがなんだろうが意見を相手に押し付けて強制することこそが害悪です。誰が何をどう考えていようと、公共性を保ち、道理に従い、人の情を理解し、他者の権利を侵害しないのであれば自由です。

 

 そう信じている人はそう信じている人以上でも以下でもありません。他者からの否定は無意味であり、それが公衆の不利益にならない限り許容されて然るべきでしょう。むやみやたらな否定の先にあるのは結局のところ何を信じるかの宗教論争に過ぎず、そこに陥っては穏健なコミュニケーションを取れなくなってしまいます。

 もちろん家族がそういった方向に染まってSNSで情報拡散に熱中していたり食事中に騒ぎ出したりしたら日常に支障を来たすので掣肘したほうがよいでしょうが、それは赤の他人の私がすることではありません。

 他者が何を信じていようが関係ないことです。

 厳しい言い分になりますが、他者の誤りを指摘したがり他者の信仰を否定したいと思う人こそ注意が必要ですそれは陰謀論に染まった人と同じ性質に他なりません。それが高じると”自らの信じるもの”を押し付ける、同じ穴の狢となることでしょう。

 

 ただ、逆に言えば陰謀論を無理に押し付けられたら反発したい気持ちも持っています

 ここ数日はやたらとレプリコンワクチンの話題を押し付けるような言説がトレンドで流れてきて少し辟易していますので、自論を述べていきます。

 

だからなんなのだという気持ちしかない

>>レプリコンワクチンは将来的な安全性が分からない

 自己増殖型のmRNAワクチンは治験によって現時点での安全性が確認されています。

 そして「将来的な安全性が分からない」ことは現時点での安全性が確認されていることを覆すほどの説得力を持ちません

 何故ならばその理屈はありとあらゆる医薬品にも刺さるためです。未知の副作用や想定外の組み合わせなど将来的に薬害が生じるリスクは全ての医薬品にある以上、「将来的な安全性が分からない」を論拠としてしまうと全ての医薬品が使用できなくなります。

 現実として、私たちは科学的に確認された現時点の安全性をベースにリスクを許容する必要があります

 

>>レプリコンワクチンはまだ日本でしか認可されていない

 日本で一番最初に認可されたことに何か問題があるのでしょうか?

 そもそもコロナ禍初期には「日本はワクチン開発技術や承認で他国に後れを取っている!医療後進国だ!」といった批判の声があったように、最先端技術の導入は遅くても早くても批判の声が上がります。そしてそれはあまり意味のある批判とはなりません。

 真っ先に日本で承認されることを嫌がる人は、凄く嫌味な言い回しとなりますが「人体実験は他国でやれ」とでも言いたいのでしょうか?

 それはちょっと傲慢と言いますか、図々しい発想だと思ってしまいます。

 ちなみにレプリコンワクチンは他国でも日本でもすでに治験済みです。

 

>>シェディング(伝播)の危険性がある

 無いでしょう。

 いや、あると言っている人が引用している論文を見ても臨床データがあるわけでもなく「可能性がある」程度の話しかされていませんし、そもそも生ワクチンじゃないんですから毒性のあるウイルスが伝播することはありません。

 スパイクタンパク質が呼気から伝播するので危険だと語っている人も見かけましたが、もし仮にそれが起きたからなんだという話です。スパイク自体は有害性があるわけでもなく、同形状のスパイクタンパク質はコロナウイルスだって持っています

 「天然」のコロナウイルスが持つスパイクタンパク質やコロナへの感染よりも「人工」のスパイクを恐れるのは、いささか天然物信仰が過剰ではないかと心配になります。

 

>>mRNAワクチンは人体のDNAを書き換える

 in vivo(生体内)での臨床データが出てから騒ぎましょう。

 現時点ではin vitro(試験管内)での特異な条件でしか観測されておらず、生体内での逆転写に関してはむしろ否定的な見解のほうが有力です。

 

結言

 別にワクチンを打ちたくない人は打たなければいいだけだと思ってます。全員が打たなくても集団免疫は構築できますし、現代医療を受けるか否かは個人の自由であって尊重されて然るべきです。

 ただ、「打て」とは押し付けませんので「打つな」とも押し付けないで欲しいものです。

 

 

余談

 日本では今一つ知名度が低いものの、海外の陰謀論界隈で大人気の概念の一つにヒト型爬虫類(レプティリアン)があります。

 レプリコンワクチンはレプティリアンと名前が似てるから陰謀論界隈で人気になりつつあるのではないか、そんなどうでもいいことを思っています。