帰国したばかりで疲れているので、省エネ雑談モードです。
読みたいけど買いたくない、複雑な気持ち
私は本や漫画が好きで、かつ書籍購入は完全に電子へ移行したため、AmazonのKindleストアを毎日覗きに行って面白そうなものがあればとりあえず購入しています。
まあ、趣味です。趣味の範囲で収まっているかどうか怪しいレベルでお金を使ってはいますが。
本や漫画はジャンルや著者を問わず思い付くままに表紙買いをするタチなのです。
ただ、『読みたいと思った本』と『著者にお金を払いたいと思った本』は微妙にズレが出るので困る時があります。
例えば陰謀論関係。
物事を理解するためには複数の側面から見るべきであり、陰謀論を肯定するにせよ否定するにせよ先に正誤の判定をしてしまってはバイアスが働いてしまう以上、まずは双方の意見を虚心坦懐に眺めることが必要です。
しかしそのために陰謀論を喧伝する書籍を購入するとその著者にお金が入るわけで、それはある意味で陰謀論の助長や支援になってしまうのではないか、そんなことをふと考えてしまいます。
ちょうど今ですとレプリコンワクチンの問題を製薬会社に勤める人が告発する本がベストセラーになっていますが、凄く読んでみたい気持ちと凄くお金を払いたくない気持ちが面白いくらい脳内でコンフリクトしています。
だってサンプルで読める前書きの時点で怪しさが凄いんですもの。絶対買いたくないけどちょっと全部読んでみたい気持ちが凄いです。
陰謀論とは真逆の、「世界中の誰でもアクセスできる、表に出ている公的な情報」をもとにしている
情報が公的かどうかではなく「その公的な情報の裏に誰かしらの陰謀がある」と妄信してしまう状態が陰謀論であって、つまりはどう情報を読み解くかの問題です。公的な情報を基にしているから我々の見解は陰謀論ではない、なんて言われても困ります。
自己増幅型ワクチンの登場について強い危機感や懸念を持っておいでの方も多いと思う
凄く分かりやすい誘導文。
普通、このような人々の意見が割れている話をする際は読者が今持っている心理的なバイアスを排除させようとするものです。あえてそうせずに誘導をする時点で本書の信憑性が疑われます。このやり口は不安商法だと言えます。
この本のターゲットは『先に物事の正誤の判定をしてしまってバイアスが強く働いている人』であることが明確です。
若い同僚の死、2回目のコロナワクチン接種が死因
2回目ってことはレプリコンワクチンじゃないでしょう、時期的に考えて。なんでレプリコンワクチンの告発をする入口が普通のmRNAワクチンなんでしょうか、わざと情報と時系列を混在させて不安を煽っているようにしか見えません。
さらに言えば、国がワクチン接種を死因として認定したとしても、それはワクチンそのものの危険性が証明されたことにはなりません。注射それ自体にも副作用が生じることがありますし、成分がアレルギー反応を起こすこともあるためです。
この文章はワクチン接種が死因であってワクチンが死因ではないことをちゃんと書いている、絶妙に嘘をついていない文章なのが巧妙なところでしょうか。
「世界中の誰でもアクセスできる、表に出ている公的な情報」であっても人を誘導したり騙すことはできます。まさしくこの文章のように。
このような怪しい本であっても意見を収集するためには読みたい、でも絶対に買いたくない、そんな複雑な気持ちです。
結言
電子化する前だったらざっと立ち読みして買わない選択肢を取っていたのですが、電子化して立ち読みの習慣が無くなってしまったがゆえのどうでもいい悩みです。