先日のカルチャーショックについて。
先日の会話
プライバシー保護のため脚色しています。
知人のおじさん「趣味は?」
私「まあ、読書ですかね」
知人のおじさん「どんな本を読んでるんだ?」
私「雑に選んで読むんで例を挙げるのは難しいですけど、著者を覚えている範囲だと、ロスリングのファクトフルネスとか、カーネマンのファスト&スローとか、最近だとルトワックやブルームの本が良かったです」
知人のおじさん「日本人の小説家では?」
私「作家で選んでいないので難しいですが、強いて言えば村上龍とかは文章が好きです。ライトなところだと星新一とか田中芳樹とかですかね?」
知人のおじさん「駄目だそんなんじゃ、もっと女ウケの良い本を読まないと」
・・・女性ウケの良い本とは何ぞや?
迷走
近頃は小説も人から薦められない限りほとんど買わなくなったうえ、そもそも作家ベースで本を選んでいないせいで最近の流行作家はあまり分からないです。自然科学の専門書や人文社会学の実用書を読む比率が高いので作家買いはしませんし、自己啓発本やビジネス書はほとんど読みません。「読書」が趣味というよりも「知らないことを知ること」が趣味なので、必然、読む本は実用書や専門書に偏っています。
よって根本的に他者からウケるかどうかで本を選んでいませんし、そもそも読書で女性ウケを狙う発想がまったく無かったのでカルチャーショックを受けました。
いえ、まあ、たしかに話題を目的として趣味を行う、それも一つの趣味の道です。まあその場合は読書ではなくもっとアクティブな趣味を選んだほうが無難でしょうが。
あまりのカルチャーショックに数日考え込んだ挙句、複数名へヒアリングをしてみました。
「えー、とりあえず東野圭吾とかを読めばいいんじゃないか」
「ドラマ化してたり映画化した有名どころを読んだらどうだろう」
「芥川賞とか、本屋大賞とか、その辺りを攻めてみては?」
「どんな本がウケるかどうかなんて男女関係ないし人それぞれだろ」
「池井戸潤を読めばいい(布教)」
「小川洋子を読め(布教)」
「伊坂幸太郎はいいぞ(布教)」
「趣味なんだから好きな本を読めよ(複数名)」
まあ、妥当な意見かと思います。一部はただ好きな作家を布教してきただけでしたが、とりあえず『容疑者Xの献身』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『博士の愛した数式』『ルーズヴェルトゲーム』『ラッシュライフ』を買いました。素直です。
あとは久しぶりに森博嗣でも読み直してみますか。
結言
他人にウケることを目的として趣味を選択するカルチャーがあるのは理解しますが、読書は微妙に違うような気はします。いや、まあ、好きな作品が被っていたりするとたしかに嬉しいですけど、ちょっと畑違い感が。
とりあえずしばらくは久しぶりの小説に浸かることとしましょう。目的は迷子ですが、趣味とはそういうもの、かもしれません。
女性ウケとかは関係なく、おススメの本があれば教えてください。
もしくは私に「女性ウケの良い本」の正解を教えてください。本当に分からないので、ここ数日悩まされています。