忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

本能的な遊びとしての創作

 

 とりあえずの読書強化月間として『容疑者Xの献身』も読み終わりました。

 この作品もたいへん面白かったです。やはり人にお薦めされた小説を読むと外れが少なくて助かります。とりあえずおススメされた本を10冊近く積んでみたので、しゃしゃっと読み終えましょう。

 

探偵物

 最近は【実験的物語】と称してよく分からない実験的な文章をちょこちょこと書いてブログに投稿しています。

 プログラミング言語"風"の文章で物語を書いてみたり、四字熟語から物語を考えてみたり、日本産業規格(JIS)っぽい構成で文章を書いてみたりと、どれもこれも何かしらの実験的要素を取り入れた文章です。

 この書き方は当然ながら大量のボツが生じます。

 例えば『犬の書いた営業報告書』なんてものを書いていたのですが、なかなか"犬っぽさ"が出なかったので諦めました。

 後は特許願っぽい文章のコメディも書いています。こちらはもう少し頑張ればなんとか書き切れそうですが、面白いかどうかは微妙なのでボツになるかもしれません。

 

 冒頭で話題にした小説ジャンルとして、探偵物、ミステリーも幾度か試しています。

 いや、しかし、これは凄く難しいです。ストーリーを短編の枠に納める難しさもさることながら、そもそも奇抜性やトリックをちゃんと練り込まなければ物語になりませんし、探偵物はやはり探偵役に魅力が無ければ面白くない以上、キャラクター作りも重要になります。

 私の実験的物語ではあえて固定的なキャラクターをほとんど構築していません。そのキャラクターの魅力を描き出すためにそこそこの文章が必要になりますし、そもそも魅力的なキャラクターを作るのは得意ではないためです。

 例えば「主人公は未来から来た探偵で、すでに事件の全貌を知っているので依頼人が来た時点で犯人を看破するが、探偵が犯人を当てたことで未来が変わり新たな真犯人が生まれてしまうため探偵は次から次へと新たな真犯人を追っていく」なんて設定でちょっとコメディを書いていましたが、探偵役が設定に引き摺られてしまい、まったく魅力的になりませんでした。設定はちょっと気に入っていたので残念です。

 あと、探偵役はどうしても天才的でないといけない不文律がある気がします。まあ単純に私の趣味がそちらに偏っているのもあるでしょうし、ただの一般人の凡人が探偵役では狂言回しとして働けないのでやむを得ませんが、天才を描くのはやはりとても難しいことですので探偵物はなかなか上手く書けません。

 個人的には非天才の努力型が事件を解決するのも悪くないと思っていますが、それはそれで人情型の天才肌であったり、下手をすればミステリーではなくコメディになってしまうのでなかなか。

 

 まあ、とりあえずは色々と試してみましょう。読むのも楽しいですが、手探りで書くのも楽しいものですので。

 

結言

 子どもが積み木で遊んだりブロックで遊んだりお絵描きしたりして遊ぶように創作活動は本能的な娯楽性がありますので、思い付くままに文章を書き散らかすのもやはり楽しいことだと、そう思っています。