忘れん坊の外部記憶域

主に時事やビジネス、政治経済や興味を持ったことについて書き散らしています。

接客経験は人を優しくするかもしれない

 紙パックのカフェオレをコンビニで買ったところ、店員さんが「ストロー入れておきますねー。」と仰っていたのですが、家に帰って見てみるとスプーンでした。いや、これで飲むのはちょっと・・・

 ということで、どういうことかは分かりませんが、本日は接客について思うところを書いてみましょう。データに基づかない主観になりますが、4連休も終わりなのでまったりした記事を書きたいだけです。

私のアルバイト経験

 私の学生時代はまったくお金が無かったためアルバイトで生活費を稼いでいました。一番長く働かせていただいたのはラーメン屋です。アルバイトがある日は賄いで1食分食費が浮くのがとてもありがたかったです。調理は正社員の方が行っておりアルバイトはホールスタッフとして店中を駆け回っていましたが、学校では見たこともない多種多様な方がお客様として来るのが、良く言えば刺激的で正直に言えば物凄いストレスでした。水が遅いと大声で怒鳴り散らすお客様、水が無くなったと叫び散らすお客様、水を零したと悲鳴を上げるお客様、なんで彼らは水一つでこんなに騒ぐのだろうと思ったものです。

 ラーメン屋のホールスタッフにとって最も優先されるのは調理されたラーメンをお客様に提供することです。麺が伸びてしまうことだけは避けなければいけないため、新規のお客様が入ってこようが会計を求めるお客様が待っていようが水で騒ぐお客様がいようがまずは出来立てのラーメンを運ばなければいけません。出来立てのラーメンを提供することがこの世のありとあらゆることに優先するのです。「申し訳ありませんが少々お待ちください」と定型文を口にしつつクレームの声を聞き流しラーメンを運ぶことだけに全ての身体機能を傾けています。今後の人生においてあれほどにラーメンを運ぶことに全力となることはもう二度と無いでしょう。ちなみに一度だけ転んでラーメンをぶちまけたことがあります。店長、お客様、すみませんでした。

知っているかどうか

 接客を経験して以来、店員さんの不手際やミスについてまったくといっていいほど気にすることが無くなりました。別に元々怒るようなタイプではありませんが、今はイライラすることすらありません。まあそういうこともありますよね、ああ大丈夫ですよー、お仕事お疲れさまですー、くらいの平穏な気持ちです。

 理由はとても簡単であり、接客経験によって接客の流れと店員の心境が分かるようになったからです。店員さんが水を持ってくるのが遅かったとしても、商品の提供を優先しなければいけないからだということを知っているため気になることはありません。会計に立つ時は商品提供が無さそうなタイミングを狙うようになりました。店員さんが何かを間違えても、混雑していて慌てているからだったり新人で仕事が良く分かっていないからだということが分かるため怒る理由がありません。私自身も同じようなミスをしてきたため、怒りなんかよりもむしろ同情や応援の気持ちが浮かんできます。

 つまるところ客が怒りを持つのは「自分の要求が満たされていない」「自分が優先されていない」と感じるからでしょう。しかしながら店員さんもロボットではなく、職務には優先順位があります。その内容を知っていれば相手方にも都合があるということが理解できるようになるはずです。よって接客経験は人を優しくするかもしれないと愚考します。もちろん「お前の都合なんか知るか、俺の要求を満たせ」というような神様のようなお客様が居ることも知っていますが、まあそういう方には何を言っても無駄ですので・・・

 スプーンを付けてくれたコンビニの店員さんも若い方でした、恐らくまだアルバイト経験も浅いのでしょう。そんな若者に怒っても何がどうなるわけでもなし、仕方がないじゃないか、頑張ってこのスプーンでカフェオレを飲んでみせよう、というくらいの心意気です。もちろんコップに注いで普通に飲みます。

余談

 ラーメン屋でアルバイトをしていたことは主に食費の関係で良いことが多かったですが、副作用がありました。どこかの店に入って「いらっしゃいませー」と聞こえた時、自分が客なのに「らっしゃーせー!」と言いたくなるのです。癖が抜けるのに一年以上掛かりました。接客業のあるあるかもしれません。