忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

子どもは寒さに強いことへの疑問

寒いです

 ここ最近めっきり冷え込んできてとにかく寒く、もうすっかり冬気分です。冬は好きですが寒いのは別に好きじゃないです。でも暑いよりはマシなのでやっぱり冬が好きです。でもゾウさんのほうがもっと好きです。松本引越センターの全国CMって2002年に終わってるんですね、歳を取ったものです。小中学生の頃に見たCMってなんであんなに記憶に残るんでしょう。

子どもは風の子

 寒さに話を戻して。「子どもは風の子」と言うように大人よりも子供のほうが寒さに強いというのが定説だと思います。実際私も小学生の頃はロクな上着も着ずに外を駆けずり回っていました。ランドセルを家に投げ込んで母の声を背中で聞き流しながら友達と遊び場へ走っていくのは楽しかったものです。今同じように薄着で出歩こうものなら翌日は風邪を引いて有給休暇を取らざるを得なくなるでしょう。あれ、名案なのでは・・・?

 体育の授業ではいつまで半袖半ズボンに耐えられるかを競い合うような子どもでした。つまりクラスの下から数えた方が早いタイプの馬鹿な子どもでした。長袖にしたら負けというのは今にして思えば意味の分からないルールです。

 大学生の頃もまだまだ寒さに耐性があり、半袖半ズボンの部屋着のままサンダルを履いて近所の雑貨屋に買い物へ行くくらいは余裕でした。真冬の秋田、新雪を駆けずり回る犬のように、膝まで積もった雪をラッセル車の如く掻き分けて現れる若造のことを(こいつ正気か?)という目をした個人商店の優しいおばあちゃんが出迎えてくれたものです。どこに出しても恥ずかしい、まごうことなき馬鹿だったと思います。

寒さと体の大きさ

 そんなわけで世論的にも実体験的にも子どもは寒さに強いと思うのですが、よく考えると違うような気がしてきました。ここから少しIQを上げて考えます。IQ5からIQ10くらいには上げてしまいます、なんと2倍です。

 恒温動物は寒い地域でも生息することができますが、寒い地域では体が大きい方が有利に働きます。理由は簡単で、体積が大きいほうが表面積との比が大きくなり体温維持に有利だからです。

 立方体で考えると分かりやすいのですが、長さの変化に対して表面積は二乗、体積は三乗で増加します。長さが2倍になると表面積は2^2=4倍、体積は2^3=8倍です。そのため体積が大きいほうが体積に対する表面積が小さくなり、熱が逃げる量を減らすことができます。

 だから暖かい地域では体が小さい人が多く、寒い地域では体が大きい人が多くなります。各国の平均身長が分かるサイトを見たところ、インドネシアの平均身長は男性が158cm、女性は147cmでしたが、ロシアは男性が177cm、女性が165cmでした。思ったよりも差がありますね。ちなみに日本は男性が170cm、女性が158cmのようです。とはいえ平均身長は北朝鮮よりも韓国のほうが明らかに大きいことから、温度だけでなく食習慣の影響も大きいと思われます。

Average Male Height | height and weight for men & women

 さて、理屈を考えると子どもは大人よりも体積が小さいため体温を蓄える機能が弱いことになります。子どものほうが大人よりも体温が高いとはいえ寒さには不利と言えるでしょう。なぜ子どもの頃は寒さに耐えられていたのでしょうか。

結論

 実際のところは子どものほうが寒さに弱いようです。詳細は分かりませんがテレビ番組の実験で子どもと大人をスキー場にじっと座らせたところ、子どもよりも大人のほうが寒さに耐えることができたということでした。子どもは動き回って熱を発しているから長時間寒い環境でも耐えることができるだけで、体温維持という機能で言えば子どものほうが弱いのは間違いないということでしょう。

 子どもは風の子とはいえ、あまり薄着をさせるのは良くなさそうです。動き回って遊ぶ際は薄着でも問題ないでしょうが、移動や休憩中など座っている時に羽織れる上着を持たせるのが良いでしょう。

余談

 衣替えと体温調整に失敗して体調を崩しために昨日は有給休暇を取って寝ていました。思ったよりも名案では無かったです。夜中に起きてブログを書きましたが、頭が悪い文章しか思い付きませんでした。もう少し寝ましょうそうしましょう。