忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

四者面談の思い出

 自分のブログを読んでいると時々、なんだこのクソ真面目なブログ、どの面下げて書いてるんだアホか、という気になります。お口が悪う御座いますね。まるで真面目な人間が書いているかのような錯覚を覚えてしまい、僅かばかり残っている羞恥心が内なる心の言葉遣いを荒くするのです。まあ意味がわからないですし、真面目というのは錯覚なんですけど。

 せっかくこの駄ブログへ訪れていただけた方に誤解を与えてはいけません。私の正体?を書いておいたほうがいいんじゃないかと実に余計なことを思い立ったため、若き頃のしょうもない思い出話を恥ずかしながら公開します。いや、本当に余計な、公開する意味も無いただの恥ずかしい話なのですけども。真面目ぶっている自分を恥ずかしいと思うこの気持ちはなんなんでしょうね、天邪鬼?

四者面談

 中学校や高校では三者面談というものがあったと思います。子どもと親、そして先生が行うものです。先生が親に子どもの様子を伝えたり、受験が近づけばそれに関する話をするのが一般的でしょう。

 私は高校生の頃に者面談を受けたことがあります。なんか一人多かったです。

 あれはそう、何年生だったかは忘れましたが、期末試験で学年二番目の成績を取ったときです。下から数えてです。ちなみに下から数えて一番目の子は試験を風邪で休んでいました。つまり私が実質一位ということです。下から数えてです。

 

 元々からして小中学生の頃から学校の成績という点でロクな結果を出したことが無く、この世の地獄かというレベルの通信簿をこそこそと持ち帰る子どもでした。勉強するのは好きだったのですが学校の勉強は嫌いという、どうしようもない甘ったれの天邪鬼だったのです。

 そんな成績だったくせに高校進学では進学校を希望しました。家から比較的近かったのです。担任の先生が「名前を書ければ入学できる県最下位の高校」に志望校を変えるよう薦めてきたことは友達に散々からかわれたので覚えています。さすがにムカついたのでそのまま進学校を受験し、何故か合格してしまいました。壁に貼られた受験番号を見つけて受付で入学案内を受取り、戻って母に入学案内を渡したところ、「受かってるわけがない!」と大声を出されたのも懐かしい記憶です。私もそう思っていたので同感でした。

 まあそんな成績の人間が進学校に行っても落ちこぼれるのは当然です。低かった成績は試験の度に両親の胃へ急降下爆撃を敢行せんとばかりと落下していきました。そしてついには学年最下位です。

 そんな時担任の先生から持ち掛けられたのが四者面談でした。進学校だというのにあまりにも勉強しないアホタレに説教をすべく、子ども、母親、担任、校長の四者で集おうじゃないかというお誘いです。

 少し薄暗い校長室、正面には背に夕焼けを浴びて顔色を窺うことができない校長、左には苦い顔をした担任、右には項垂れるように下を向く母。三者三様に囲まれて長めの説教を頂戴することとなりました。後から聞いた話によるとなんか相当に生意気な口を叩いていたらしいのですが、私はさっぱり覚えていません。つまりは真面目に聞いてなかったということですね。実にロクデナシです。

 校長「勉強は積み重ねが大切なんだよ、いいかい、学問には」

 私「王道は無し、でしょ、そんくらい知ってますよ」

とかそんな感じで応対していたらしいです。その時のことを母が思い出す度に「生きてきてあそこまで恥ずかしい思いをしたことは無かった」と今でも怒られます。申し訳ないことに覚えていないんです。

その後

 先生や親に本当に迷惑を掛けていたことが歳を取った今では分かるのですが、当時は今よりもさらに馬鹿だったため大人の気持ちがまったく理解できていませんでした。タイムスリップして当時の生徒指導室に行けるのであれば全力で拳骨を食らわせたいです。

 ただ説教していただいたおかげで、工学系の大学に行きたいなら成績をなんとかしないといけないとは自覚できました。何を話したかは覚えていませんが、校長先生まで出てきて怒られたという現実は学生にとってはなかなかにヘビーなイベントだったのです。足りない頭を振り絞りどうにかこうにか国公立大学に入学できたのはあの時の四者面談が大きなきっかけだったと思います。進学校だというのに大学進学できるか怪しく、人事評価に悪影響を与えそうな迷惑な学生に手を煩わせてしまい校長と担任には申し訳なかったです。おかげさまで大学へ進学して工学部を卒業し、技術屋として口に糊をすることができるようになりました。

一言コメント

 若い技術屋は入社直後に自信を失う人がそこそこいます。先輩方は技術にとても詳しく物凄い量の知識を持っているため、到底追いつけない凄い存在のように見えるからです。しかし大丈夫です。むしろ余裕です。私のように学年最下位を取るようなボンクラでも入社後に勉強することで一応は人前に出せる技術屋になりました。最初は分からないことばかりで難しいと思いますが、勉強すればちゃんと追いつけます。何も心配することは無いのです。

余談

 なんで恥ずかしい過去の思い出を書いているのでしょうね。ただの恥の上塗りです。不真面目エピソードであれば陳列して売るくらいには持っている気がします。

 例えば、高校受験の勉強は図書館でやると言って、部活動を勇退後は毎日のように市立図書館に行っていました。ほどほどに大きい図書館でしたが全ての書棚を1冊以上読むという目標を立てて高校入学前に無事制覇しました。そのおかげで様々な分野に興味を持てるようになったと思います。え、受験勉強?本を読む合間にちょっとだけ・・・両親には内緒です、真面目に勉強していると語っていた、いえ、騙っていたので。