忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

テーマが被るとドキドキする

 時々、読者登録させてもらっている他所様の直近の記事と自分が投稿しようとしている記事のテーマが被ることがあります。

 これはまあ、ある意味宿命的なものです。なにせこの駄ブログは私の考えた私の思う私の好きなことを投稿しており、また私が読者登録しているのは私の好きな記事を書くブログである以上、何かしらどこかしらで好きが被ってしまうのは当たり前の話です。定期購読の数が増えれば増えるだけ確率的にテーマが被るのです。よって仕方がないことではあります。

 とはいえ明日投稿しようとストックしておいた記事と類似テーマの記事を他所様のブログで読んだ時に、あ、テーマが被ってしまったどうしよう、と余計なことを思ってしまいます。実のところそこまで気にしてはいないのですが、なんかパクったみたいになるのも嫌だしどうすっぺかや、とつい考えてしまうのです。どうせ開き直ってそのまま投稿するのだから気にするだけ無駄なのですけどね。

 むしろ人様の記事を読んでインスピレーションを得ることもある以上、厳密に言えばパクっていないかと言えば・・・いえ、これはパクっているのではありません、影響を受けただけです。(ラーメンズのコントが好き、これはパクリ)

 

受信機が似ている以上、仕方がない

 さて、ゴミのような言い訳をした後ですが、こういう時は人の言葉を援用するに限ります。パクリの懸念はオマージュを用いることによって払拭するのです。それでは疑惑をまったく拭い去れない気がするのはご愛敬。

「しまった!同じ電波を受信した!」

 漫画家の島本和彦先生が漫画やラジオで語っていた言葉です。同じ雑誌の同じ号で他の漫画と構図やネタが被った時にそう思うらしいです。

 ブログを書き始めてから、実に実感的に理解できるようになりました。想定以上の素敵な表現やふと出てくる面白い考えというのはシナプスの不思議な連結と電気信号の伝達によってもたらされるものであり、それが非意図的である以上、外部から何らかの電波を受信したようなものです。

 そして似たようなインプットをしていたり同じような考えを持っている人であれば似たようなシナプスの結合があるのだから同じ電波を受信することは確率的に起こりやすくて至極当然ということで、もうこれは仕方がないことなのです。

 だから「あれ、なんかパクってる?」という考えは良くないのです。ただ、同じ電波を受信してしまっただけなのですから。

 あ、もちろんトレースとか盗作とかは別です、それは普通にパクりです。ダメです。著作権者の権利侵害や作品の剽窃・盗作は言語道断です。それは当然認めるべきものではありません。

 

いっそ被ったほうが面白い?

 テーマ被りくらいであれば、パクリだとか余計なことを考えるよりも逆に面白いと思ったほうがいいのかもしれません。

 以前にも書いたことがありますが、既存情報へ付加価値を付与する情報の再生産には意味があります。また、ある物事やテーマに対して異なる視座からの多角的な見解を得ることは価値があります。情報ソースや参考意見は複数情報源による複数発信者から得ることが望ましいものです。

 よってテーマが被った時は残念と思わず、むしろ別視点を提供する良い機会だと前向きに捉えてもいいのかもしれません。類似の見解でも良し、異なる意見であればなお良しです。別々の人生を歩んできた人間が書く以上、たとえ同じテーマを取り扱ったとしても、異なる論調、異なる結論、異なる価値になることは必定と言えるでしょう。

 

 そう自らに言い訳をして、私は今日も書きたいことを書きたいように書き続けていきたいと思います。ええ、自分を納得させるための言い訳です。何故だか無駄にドキドキしているので・・・

 

余談

 定期購読ブログが増えたための認知バイアスだとは思うのですが、最近は頻繁にテーマ被りを起こしている気がして気が気でないために言い訳を考えていました。そもそも必ずしも相手方に認知されているというわけでもなく、何を無駄にドキドキしているのだという話ではあるのです。あるのですが、小心者なのでなんとなくドキドキしているのです。

 ああ、オチが無い。ええと、「パクリ」って若者言葉に思う人がいるかもしれませんが、実は明治時代から使われている日本語だそうですよ。という豆知識で今日はお茶を濁します。