忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

思考を休むとは何をすればいいのかに悩む

 ブログの更新を毎日続けています。好きで楽しんでやっているので特に大変とか辛いとかは無いのですが、たまに書きたいテーマについて思考が整理し切れない時はその記事を書くのを後回しにするために軽い内容の記事を書いてお茶を濁すようになりました。

 この記事はまさしくそういった類のものです。こういった緩い語り口で軽い記事を書くことが私にとっての脳の休憩、思考の一休みになっています。

 緩い記事を書いている間に書きたいテーマが脳の片隅でまとまっていき言葉として形作られていくのを感じます。ちょっと嘘です。感じてはいません。ただ、なんだか自然と言葉が思考の泉から湧き上がってくるのです。リラックスしている時にこそひらめきが起きるのと同じ現象です。

 

 とはいえそれが本当に休んでいると言えるのでしょうか。もっと真剣に脳を休めたほうがいいのではないでしょうか。例えば記事を投稿しないとか、休みますという記事を書くとか、具体的に休むということを行動で示したほうがいいのではないでしょうか。軽い記事とはいえ記事を上げている以上、真に休んでいるとは言えないかもしれません。これでは駄目です。もっと真剣に真面目に全力で休まねば!休むことについて真摯に考えねば!

 もちろん自分の脳が休まっていると自分が思っているのであればそれでいいのかもしれません。しかし休み方を知っていて休まないのと休み方を知らないから休んでいないことは意味合いがまったく異なります。もしかしたら私は休んでいるつもりで休み方を知らないだけなのかもしれないという可能性が存在することは恐ろしく、心が休まりません。

 真の休息を得るためには何をすればいいのかを考えてみましょう。

 

休むとは?

 まず休むとは何を意味するのでしょうか。

 辞書を引くと、休むとは「仕事や活動を中断して心身を楽にする」「日ごろ続けてきたことをしばらくせずにいる」という意味だそうです。

 つまり休むには何をすればいいという疑問自体が矛盾であり、そもそもやっていることを一時的に止めること自体が休むことの本義です。”する”のではなく”しない”必要があります。

 しかし思考をしないというのはなかなか難しいものです。思考、すなわち脳による情報処理はそれが意識の表層に浮かび上がってこない場合でも行われています。睡眠中ですらレム睡眠中は記憶の整理と定着という情報処理が行われているわけであり、人はそう簡単に思考を止めることはできません。

 ですが私は休むことを諦めたくありません。なんとかして確実かつ適切かつ素敵な方法で休みたいのです。よって取るべき方向性は一つ、思考が止まる時の条件出しです。例えば知らない言語で話しかけられたり、意味が分からないことを突然言われたりと、人は茫然として思考が止まる瞬間が存在します。こういった様々なパターンから最適な条件を取り出すことができれば私のような不器用者であってもいつでも好きな時に思考を休めるようになるはずです。よし、思考が止まる条件を考えてみましょう。

 

思考が止まる時

 というようなことを考えながら休日の午前中を過ごしていました。つまり思考をしてしまっています。脳が休めていない疑惑が深まるばかりです。

 午後は歯医者の定期健診、嘔吐反射が強く歯医者が嫌いな私は歯医者に行かなくて済むように歯医者に行って定期検診を行っています。歯医者からは逃げられないのですね・・・

 色々と考えながら待合室で待ち、色々と考えながら椅子に座り、色々と考えながら口を開き、時々襲来してくる嘔吐反射に耐えていたところ、ふと気付きました。嘔吐反射が起きた時、つまり痛かったり苦しかったり辛かった時は頭が真っ白になることに。

 そう、思考を止める方法は簡単だったのです。痛みや苦しみがあればいいのです。痛みや苦しみは人から思考能力を容易に奪います。

 これが分かれば簡単です。今後私が思考を休みたいと思った時は、全力で箪笥の角に小指をぶつけるなり、思いっきり顔から転ぶなり、嫌いな歯医者に行けばいいのです。実に合理的な結論に至ることができましたね。

 

 ちなみに歯医者へ行く前はいつも「終わったら今日はどこか行こうかな、買い物でも行こうかな」なんて考えているのですが、治療が終わる頃には嘔吐反射に耐え続けた結果ほぼ放心、気力ゼロ、記憶は少し飛び、歩みはフラフラとなり、もう今日は何もしたくないから家に帰ろう、という状態になります。つまり体を休めることにもつながります。私が歯医者に行くと頭も体も休める良い機会になるということで、これは一石二鳥と言えるかもしれません。

 

結論

 下手の考え休むに似たりということわざがあります。よって私が考えている時はつまり休んでいるということですね。なんてぴったりなことわざ。