忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

ワクチンに関して思うところ

 5月23日、早朝。珍しく投稿直前に投稿する記事を書いています。普段は1日寝かした後に見直して誤字脱字を探しますが、今日はまあいいでしょう。

 今朝方、ワクチンの副反応による熱がようやく下がってきました。しかしまだ頭痛が治まらず熱も下がり切っていないため躊躇いなく休暇を使用することを英断します。これが大人の決断力というものです。今日の仕事は明日の自分がやってくれることでしょう。うーん、大人とは一体・・・

 

 昨日の記事を書いた記憶はあまり残っていません。とりあえず何か書きたかったんだろうな、という気持ちだけは伝わってくる気がします。

 これは習慣化の悪いところですね。物事を習慣化することはモチベーションに依存せず行動を為すという点で極めて効果的なものではありますが、引き際を見極められなくなり習慣をこなすことが目的化しかねない諸刃の剣です。習慣の見直しを都度図り、本来の目的と整合しているかの擦り合わせが必要不可欠だと言えます。まあ高熱を出している時にそれをするのは無理だというものですが。

 

ワクチンに関して思うところ

 3回目ワクチン接種の副反応は2回目にかなり近い感覚です。1回目はほとんど副反応が出なかったため、どの副反応が出るかは個人差で、どの程度の反応が生じるかは回数差が影響すると考えられます。

 しんどいのは困りものではありますが、そこまでメディアで騒ぐほど副反応を否定的には思っていないんですよね。個人的な思考、というよりは思想に近いものですが、副反応がちゃんと出ているということはワクチンの効果を期待できるということです。最近の研究結果からIFN-γ誘導性ケモカインの上昇と中和抗体価・副反応の重症度はそれぞれ相関があることが報告されているため、強めの副反応の発現はそれだけNK細胞や樹状細胞といった体の免疫機構が仕事をしているということで安心です。

 

 免疫系を考える上で理解が必要だと思う点が一つありまして、それは人間の免疫機構は本気を出せば簡単に人間を殺すことができるということです。特に獲得免疫は強力な分、容易です。免疫不全疾患が極めて重い病であるのはそれが理由だと言えます。

 人を病原菌やウイルスから守るための獲得免疫がなぜ人体を破壊できるほどに強いのかというと、それが最終防衛ラインだからです。獲得免疫が動くのは補体系や白血球のような自然免疫が突破された結果であり、ここで負けたら宿主の死です。だからこそ、たとえ宿主に損害が出てでも人体に敵対的な病原菌やウイルスを駆逐しなければならないため、獲得免疫は強大な攻撃力を保有しています。

 この観点を持っているとワクチンの副反応も許容しやすくなるかと思います。まるでワクチンのせいで体に異常を来たしているように感じてしまうかもしれませんがそうではなく、そもそも免疫機構は自身を破壊できるほど強く、それが頑張って働いてくれているのだから邪険にせず感謝の気持ちで見守ろう、でもやっぱりしんどい、程度には。

 

 それだけ強力な免疫機構が普段はどのように抑制されており、どういったきっかけで活動を開始するか、いつまで働き何を持って仕事を完了して帰るか、未だ研究途上であり日進月歩で解明されつつある免疫機構のメカニズムは趣味で学ぶには少し重い内容ではありますが、素人向けに分かりやすい書籍も様々出版されていますので1,2冊程度読んでみると面白いかもしれません。

 というより少しでも深い本はもはや専門用語の羅列になっており理解どころか読み進めることすらできないので、入門書以外はオススメできません。