合理主義者に見えて、意外と気分的なことも大切だと思っています。
企画職はなんでも知っている(ことを求められる)
新しい部署へ異動してからおよそ一年経ちました。その間に一番苦労したことと言えば、一に知識不足、二に英語です。
知識不足は当然ながらどうにもなりません。新しい部署で必要とされる知見を全て元から持っていることなんて誰しも期待していませんし、それは時間を掛けて習得していく他ないことです。
そもそも企画部署の仕事とは現場と経営を接続することであり、現場の情報を噛み砕いて整理して新たな企画を作り、経営者に伝えて説得を行うことが仕事です。思い付きの適当な企画なんてものは許されず、企画とは現場に沿って地に足が着きつつも経営者の意思決定に意味のある情報まで昇華されている必要があり、そのために「現場の視点」と「経営者の視点」の双方を学び理解していなければならず、求められる知識量がちょっと膨大ではありますが。
もちろん組織構成にもよるでしょうが、少なくともうちの企画部は経営者の知恵袋的ポジションです。「企画をする以上現場のことは当然知っているし経営者が求める形へ情報を加工することにも慣れているから彼らに聞けば手っ取り早い」としてよく利活用されている部署であり、そのためか会社役員が常駐するエリアの隣にうちの企画部は配置されています。
そういった環境のせいか、うちの部署にいる人たちは皆生き字引です。会社のどこかの部署の誰かに聞いて答えられる内容のほとんど全てを把握しています。
例えばある製品の主な顧客はどこで、どこにいくらで売っていて、競合他社や市場のシェアはどうなっていて、世界的にどういう物流で動いていて、構成部品のそれぞれをどこのサプライヤーから買っていて、そこではどう加工されていて、原価や利益はどうなっていて、調達や営業など誰が部品や製品を買ったり売ったりをしていて、などなど会社の内外の動きを幅広く把握しています。
さすがに一人で全てのことを把握している超人はいませんが、全員を組み合わせれば企業グループ内外のありとあらゆる事柄を把握していると言っても過言ではありません。私もその中の一員として特に技術的な側面での知見を提供することと不足している他の側面を習得することを求められており、毎日が勉強です。
英語か中国語は必須
このように企画部として幅広い知見を学ぶことを求められますが、さらにうちの企画部はグローバル全体も統括しておりますので、求められる知識も全世界を対象とします。よって知っておかねばならない知識は膨大ですし、そもそもその知識を得るために語学力が必須です。少なくとも英語か中国語が必要となります。
そんなわけで、去年一年間で二番目に苦労したことが英語です。勉強時間をなかなか割くことができずせいぜい通勤時間程度しか英語をやれていなかったため、愚鈍な私の頭ではあまり英会話力を伸ばすことができませんでした。一応社内の英会話研修も受けてはいましたが、まあ成果は今一つです。
求められているのは欧米の現地スタッフから直接情報を収集できる程度のペラペラビジネス英会話力であり、それを一年で他の勉強の片手間がてらできるようになることまではさすがに期待されていないものの、到達すべきはそのレベルですのでもっと頑張らねばなりません。
国内の勉強はこの一年間である程度目途が立ちましたので、今度は海外のことを学んでいくためにももっと語学を学ぶことが今年の目標となります。四月は心機一転に良い機会です。
去年のこの時期はとりあえず最低限の語彙力を身につけようと単語アプリを導入してチマチマと英単語を勉強してきましたが、今年はいよいよ英会話アプリを導入しました。近頃発展著しいAIによる自然な英会話の学習効果に期待です。
とりあえず一週間ほど英会話アプリを使ってAIと簡単な英会話をしていますが、「ちょっと今日の現地法人とのweb会議に参加して向こうのスタッフに日本側の状況を説明して」と職場で無茶ぶりされる時よりは気楽な気持ちで英語を話すことができています。
気楽なので緊張感と真剣さは足りないような気もしますが、まあ語学力はとにかく時間をどれだけ使ったかが大きいと思うので、多分効果はあるでしょう。なんにせよまた一年ほど、この勉強スタイルを継続してみようと思います。
結言
知見を広げることに積極的な人、もっと率直に言えば勉強を楽しいと思うタイプで良かったです。そうでない人はうちの部署に居ませんし、おかげで色々と幅広く学ぶことができています。
英会話も、まあほどほどに気張りつつも楽しんでやっていくつもりです。
あと、承認されるかは分かりませんが今年も二年連続での英会話研修に立候補してみました。一応、去年の成績は受講者の中でも半分より上だったとこっそり担当者から聞いてはいますが、「お前、去年やってたけど大して伸びてないじゃねえか」と蹴られるかどうかがちょっと楽しみです。