新しいオモチャは遊びがいがある。
断らない人間の本領
人間の心の機微の真髄は恋や愛だと思っています。
しかし私はどうにもその手の事柄には疎いです。
このブログでその手の話題をさっぱり書かないのは、もちろんプライベートが過ぎることもあるとはいえ、そもそも日常的な思考の海にほとんど浮かんでこないためだと自己分析しています。
なにせこのブログは日々考えたことを形だけ整えて垂れ流しているようなものですので、そこに出力されないということは普段から考えていないことの証左です。
私はそんな人間なのですが、ここ最近は環境と事情が変わりつつあり戸惑っています。
まずは現状分析です。
- 4月から異動してきた今の部署は、事務方として女性の方が多い
- 部署の平均年齢が高く、男性の中では私が一番年下、女性も目上が多い
- 恐らく未婚者は私だけで、他は全員既婚者
そう、つまりはお姉様方の恋愛話のネタとしてピッタリのオモチャが異動してきたわけです。
「良い人はいないのか」
「結婚はしないのか、したくないのか」
から始まり、
「どんな子が好みか」
「誰々を紹介しようか」
「あの部署のあの子はどう思うか」
「結婚の仲人をしたい」
と、まあ恐らく善意2割娯楽8割くらいの勢いで遊ばれています。
もはや部署の年度行動計画に「私に婚活をさせる」ことが入りそうな勢いです。
というか実際にそんな会話が耳に入ってきました。計画表やKPIをどう設定するつもりなのかは怖くて聞けませんでしたが。
今現在は、
「このご時世にマッチングアプリのひとつもやっていないなんていけないありえない、さあ目の前でダウンロードして」
「写真はこういう感じがおススメ、いやむしろ写真を撮ってあげるよ」
「自己紹介文はこんな感じで、素案を書いてみたからこれに従って書くといいよ」
「詐欺に引っ掛かるといけないから、気になる人がいたら事前に見せてね」
と進んでいます。
・・・進んでいます。言われるがままです。断らない性格の本領発揮中です。
まあ、楽しそうだしいいかな、と。
この「楽しそう」が「マッチングアプリをやることに対して私が楽しめそう」ではなく「マッチングアプリを薦める人たちが楽しそう」にしているからやっているというのは、なんともはや。
複雑な話ですが、人を楽しませることを好む己自身の人格は確固として持っているため、人が楽しんでいるならやろうと思って従っています。単純に自己を持っておらず言われるがままやっているわけではなく、むしろ自己が頑強だからこそ素直に従っている次第です。人様を楽しませるためのサービス精神には不足が無い自信があります。
結言
そんなわけで、今、私のスマホにはマッチングアプリが一つインストールされました。お盆休み中にちゃんとアクションをしたかどうかをお盆明けにチェックされる予定です。うーん、困った。え、どうすんだこれ。
冗談抜きで部署の年度行動計画に入りそうな勢いですので、ちょっと怖くなってきています。
余談
ちなみに今のご時世、「いつ結婚するんだ?」をオジサンが未婚女性にやったら一撃でセクハラ認定待ったナシな気はします。
まあこの手のミラーリングは考えるだけ無意味ですので止めましょう。ネットの男女関係での論争においては「男女を逆転した場合どうなるか」といった検討が頻繁に用いられていますが、あれは大抵無意味です。
そもそも私は不快と思っていない以上、セクハラとはならないですしね。悪気が無いどころか面倒見のいい方々ですので。