先日は工場の技術者組の呑み会に誘われたので久しぶりに懐かしいメンツに会い、楽しい時間を過ごすことができました。
今回はただ感想を述べるだけの雑談記事です。
話題があまりにも違う
先日はちょっと呑み会が楽しめなかった記事を書きましたが、今回の呑み会はとても愉快でした。
なぜ今回の技術者組呑み会は楽しめて、以前の本社組呑み会はあまり楽しめなかったか。
それは参加者の年齢層が違うこともあるでしょうが、とはいえそこまで極端な差があるわけでもなし、何が違うかと言えばやはり話題です。ノリがあまりにも違い過ぎます。
前提として、弊社は製造業のメーカーですが、理系な部分と体育会系な部分がはっきり分かれています。
技術職は完全に理系です。まあ開発設計の仕事は理工系の学問を修めていることが入口として必須ですので、当然ながら理工系学部の大卒以上しかいません。面子はどちらかと言えば大人しい、真面目なタイプばかりです。
対して営業職は圧倒的に体育会系です。弊社は今風に言えば企業スポーツ、少し古い表現で言えば実業団を持っているのですが、そこを引退した人の多くが営業部へ配属されるため、営業部では体育会系文化が引き継がれています。そのため面子は元気でやんちゃな人が多数派です。
私は元々技術職の理系的な雰囲気に染まってきた人間ですが、今は営業職と技術職から人を引き抜いて作られている本社の企画部に居て、さらに上司は営業畑の人なため、圧倒的なまでの呑み文化の違いに困惑している次第です。
とにかく話す話題が違い過ぎて、困ります。
うちの技術組は大人しいタイプが多いため悪口や猥談はあまり言わず、技術的な話題やそれぞれの趣味の話題が多いです。対して体育会組の場合は悪口や猥談が多く、それ以外の話題はつまらないと避けられる傾向があります。厳しい表現になりますが、凄くホモソーシャルな感じです。
それこそ、うちの技術の若手には呑みの席で先輩の私に「気候変動」やら「民主主義」やらの話を振ってくる子がいるくらいには生真面目な話題が多いです。さすがに彼は生真面目が過ぎますが、少なくともそういった話題が許される風潮があります。
◆リスクを無限大と判定すると議論が成り立たなくなる:気候変動とティッピングポイント - 忘れん坊の外部記憶域
逆にこの手の真面目君は職場の人の悪口や猥談を振っても凄く嫌な顔をします。
私もその手の話題を振られたらつまらなそうな顔をしてしまうタチです。
昔から私も前者の文化で育ってきましたので、今さら悪口や猥談で盛り上がるのは難しいと言いますか、正直しんどいです。体育会系のマッチョなおじさんの話題に合わせるのが大人の処世術なのだとは思いますが、なんとも、苦手です。
率直にまとめると、技術畑の呑み会は「普段大人しい人たちが口の滑りを良くするためにお酒を呑んでポジティブなことを話し合う場」なのですが、営業畑の呑み会は「上司や顧客の悪口を言ったり自分の弱点を曝け出してクローズドな親近感を生み出すビジネスの延長の場」です。なんとも根本的に呑み文化の違いがあります。水と油くらいには異なると言えるでしょう。
結言
先日は別の呑み会の後に「つまらないと思ってもあんまり顔に出すな」と説教をいただきました。
たしかに大人げなかったなとは思いつつ、いい歳をしたおじさんの猥談を楽しむにはもっと修行が必要だなとも感じました。営業畑で育ってきた人には基本技能なのかもしれませんが、技術畑ではあまりそういった忖度をしてこなかったので・・・
余談
ちょうど呑みの席に企画部経験者の先達エンジニアが二人ほど居たので話を聞いてみましたが、口を揃えて「企画部はマジでしんどい、地獄、仕事量ヤバいし各所からサンドバッグ扱いだからメンタル削られる、大変だろうけど無理するな」とのことでした。うーん、実体験中。