忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

ビジネス(雑記)

顧客問い合わせの応対~プロの仕事に求められるレベル

今日は顧客とのやり取りにおける少し贅沢なレベルの話をしましょう。 顧客とのやり取りは様々な業界で様々な形で行われますが、私が製造業に勤めている手前、製造業における顧客問い合わせを代表例として語ります。 顧客問い合わせへの応対 顧客からの問い合…

面白いほうがつまらないより面白い

同僚に社内チャットで「アルジャーノンに花束を」ごっこをしたらとても不評でした。そりゃあそうだ、読みにくいもの。 (例文) 試作図面に基づいたテスト品を30個サプライヤーに発注願います。急ぎのため納期は来週中でお願いします。 「あたらしく絵をかいたの…

もっと生産性を上げるために頑張ろう、への違和感

商売やビジネスにおいて、昨今はどこでも生産性について語られています。もっと頑張って生産性を上げなければ競争に勝てない、もっと努力して生産性を今以上に高くしなければならない、というような調子です。 生産性を上げること自体が目的化してしまったり…

目的の擦り合わせと共有、共存に関して~個人と組織の付き合い方

『個人と組織の付き合い方』。上手く言葉がまとまっていないけれどもなんとか書いてみたいテーマです。本当はじっくり温めて火を通したほうがいいとは思うのですが、少し半生で書いてみたいと思います。ミディアムとは言わないまでもレアくらいは火が通って…

努力に関する思索~努力を評価すべきか、どう評価するか

努力に関する厳しい話 全力で頑張る。ガムシャラに頑張る。適度に頑張る。ほどほどに頑張る。頑張らない。物事に対してどのように努力するかは人それぞれ自由であり、誰かが強制すべきものではありません。 それは何故かというと、努力は結果ではなく経過で…

イノベーションを闇雲に求めるのは目的をはき違えている

イノベーション。言葉自体はよく聞きますが具体的な意味合いや取り扱いについては人それぞれの考えがある、少し不定な言葉です。今回はイノベーションに関する話を少ししてみます。ビジネス用語をちょっと多めに使いますが、意識が高いわけではなく説明を噛…

「雑」と「拙い」はまったくの別物

仕事の雑さで言えば私も決して人様のことを揶揄できるような人間でないことは重々承知しているのですが、先日届いた迷惑メールがあまりにも酷かったので紹介します。中国ドメインの適当な自動生成メールアドレスから届いた架空請求メールです。 ご利用金額が…

チームが一新された際、ただ一人置き去りにされた時の話

今までの社会人人生の中で一番しんどかったのが社会人3年生の時でした。まだヒヨコを卒業しきれていない状況での先輩の戦線離脱とそれに伴う業務量の爆増。その話の詳細は過去の記事を見ていただくとして、今回はその後の話をします。 社会人4年生 社会人4年…

仕事のストレスは仕事中に対処する

ここ4,5年くらいほとんどお酒を買っていません。呑み会があれば呑みますし居酒屋に行くこともありますが、最近は居酒屋にも行っておらず、コロナ禍以降は数回しかお酒を呑んだ記憶が無いです。 昔の私を知っている人がこの話を聞くと大層驚きます。毎日ワイ…

質と量、吸収力と入力

なんだかんだ毎日ブログを投稿する程度には思うところ考えるところを持っており、それを日々安定的に出力し続けたいのですが、ここ最近は語りたいことに対して書く技量が足りていないと感じるようになってきました。 ブログを始めて最初の頃はどうせ自分用の…

器(仕組み)を作ればいいと思ったら大間違い

アクセス数が伸びないことに悩んでいます。 この駄ブログの話ではありません、伸ばす努力をしてもいないのに伸びたいなんて贅沢なことは決して。そういうのは宣伝を頑張っていたり面白い話や人の役に立つ情報を頑張って書いている人にだけ言う権利があると思…

ともあれ無駄な会議は滅ぶべきであると考える次第である

無駄な会議が嫌いです。以上。occurrens delendam(会議滅ぶべし) ・・・いや、さすがに短すぎますし、適当なラテン語で大カトーの真似をしても仕方がないので、会議について思うことと無駄の多い会議が嫌いなことをもう少し具体的に書きます。 今回は珍しく過激…

従業員エンゲージメントに関する雑感と日本が低い理由の考察

数年前に一度話題となり、その後2021年の新しい調査結果が出たことで再度話題になった従業員エンゲージメントについて本日は取り上げたいと思います。以前に調べたことを簡単に整理してまとめます。 従業員エンゲージメントとは 従業員エンゲージメントとは…

イエスマンの賛否両論に関する見解

皆さんどうも、ノーマン(No man)です。イエスマン(Yes man)とは対照的な存在です。ノーマンというと普通に名前っぽくてややこしいですね。 昔見たノー・マンズ・ランドという戦争映画が面白かったような記憶があります。もはやあらすじすらまともに覚えてい…

自責他責が相対したときの関係性について~喧嘩両成敗

子どもの頃は喧嘩両成敗というものに納得がいきませんでした。 どれだけこちらが正当だと思う主張をしても聞いてすらもらえないことは理不尽ですし、双方が損をするくらいであればせめて片方を勝者にしたほうがいいのではないか、2つのマイナスよりも1つのマ…

礼儀が大切であることは年を取ると分かる

度々の言及ではありますが、人が成長するには能力(aptitude)と態度(attitude)が重要です。能力は先天的なものが多くを占めるため気にしても仕方がありませんが、態度は後天的に備わるものであり、意思の力によって変革することが可能です。 (引用記事も同じ…

ジェネラリスト不要論は極端だと思うしジョブ型雇用が理想とも思わない

企業における人の分類の一つとして、ジェネラリストとスペシャリストというものがあります。 ジェネラリストとは様々な職種や部門を渡り歩くことで広範な知見を持った総合職の人を指し、スペシャリストは特定の分野や職種において専門的な深い知見を持った専…

仕事を抱え込まない、が避けられない場合はどうすれば?

ビジネス系の記事を見ているとよく見かけるのが「仕事を抱え込むのはよくありません、チームで分け合ったり人に頼みましょう」という言葉です。まあ、そうですよね。間違いなく正しい理屈であり、隙の無い正論です。 仕事を抱え込んでしまう人は主に二つの傾…

仕事の極意は引き算である~教育と廃止

過去に幾度か記事にしていますが、仕事とは付加価値を産むことです。付加価値産出の有無こそが仕事と作業を分ける明確な違いです。 そして仕事の理想は属人性を排除して個人の能力に頼らず付加価値を産める状態にすることです。それは換言すると「貴方が居な…

仕事をしたいのではなく仕事をしないために仕事術を学ぶ

仕事術という言葉があります。具体的な定義はありませんがビジネス誌やビジネス系サイトで毎日のように取り上げられているもので、時間管理やコミュニケーション方法、学びや思考、それらを取り扱う手法、といったものの総称となる言葉です。かっこいい表現…

有給休暇もりもり消化する族の戯言

世の中の一部に喧嘩を売りたいわけではなく、知らない世界なので不思議だと思っていることを伝えたい・・・今日はそういう雑談です。 有給休暇の付与日数 6.5年以上働いた労働者で出勤率が8割を超えている場合、労働者は正社員やパートの区別なく労働基準法に基…

プロ意識に関する諸考察

やる気やモチベーションに依存せず為すべきことを為すのがプロ意識というものです。プロ意識を持っている人は愚痴を言いながらでも機嫌を損ねながらでも必要なことを必要な時に実行します。どれだけやる気や気合に満ち溢れていたとしても為すべきことを為さ…

異文化交流に思う、年長者から見れば若者も異文化かもしれない

概ねほとんどの企業や組織には管理職が居ます。ホラクラシーやティールのように管理職を置かない次世代組織も存在しますが、ある程度の規模の組織では効率性を考慮しなければいけないため管理職を必要とします。 管理職が居た方が効率を損なうのではないか?…

一を聞いて十を知る人は素直だが、素直ではない

素直であることは美徳です。素直な人は自らの誤りや至らないところを謙虚な気持ちで認め、より良くしようと努力することができます。素直な人は他者からの助言や手助けをしっかりと受け取って学ぶことが出来ますし、そういう人には周囲も喜んで手を差し伸べ…

カタカナビジネス用語に思うこと~伝わることが重要

今日はふざけた軽い話。 私の勤める会社は平均年齢の高いまったりとしたメーカーなので、外国語がみんな苦手です。苦手というよりむしろ使えない人のほうが圧倒的多数派です。なのでほぼ全ての会話が純日本語によって進められます。カタカナビジネス用語が飛…

生活向上の機会が無ければ人は努力しない

ビジネスの世界では生産性の向上が声高に語られますが、その多くはやり方やツールといった方法論です。しかしながらその前段階として、どれだけ新しい手法を導入したとしても使う側がしっかりと使えるように態勢を整えておかなければ意味がありません。何も…

若手のタイプによって指導方法を変える必要がある~やる気と向上心

そこそこ以上の規模の組織で仕事をしていれば若手に知識を伝達していく必要に駆られます。製造業では技術伝承や技能伝承などと呼ばれるものです。ベンチャー企業のように小規模組織であれば個の力を発揮することが重要となりますが、組織の規模が大きくなる…

ベテランが若手に配慮してあげましょう

「あれ、今日は道が空いているな、どうしてだろ。まあ通勤が楽でいいけど。あ、世間は祝日か・・・」と察する瞬間が辛いです。私は仕事が好きですが、お休みだって当然好きなのです。休みが嫌いな人なんてこの世に居るだろうか、いや居ない(反語)。いや、居るか…

精神論・根性論は使いどころによる

精神論(根性論)は賛否両論であり、毀誉褒貶、相半ばするものです。これは単純に議論の土台が異なることが問題です。精神論についての土台を整理してみましょう。 個人・現場においては有用である 世の中には様々な手本や傾向、パターンやタイプ、好例や定番…

社会人人生の中で一番しんどかった時期の話

技術者3年生 あれは社会人になってから3年目、まだまだ1人前とは言い難くも多少は仕事が出来るようになり、タマゴの殻を頭に被ってフラフラと危なげに独り歩きが出来るようになった頃のお話です。 技術者にとっては3年くらいが独り立ちの目安です。3年くらい…