忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

2024-01-01から1年間の記事一覧

「敗者は勝者に従う」発想の功罪

先の戦争における「太平洋戦争」と「大東亜戦争」の呼称について少しネット上で話題になっているようです。 私はそもそも「大東亜戦争」の呼称を積極的には使わないので論争自体にはそこまで興味がないのですが、言葉の制限や制約は戦時中の「敵性語」と同じ…

時間を効率的に使う意識は何事にも役立つ

当たり前のことなのですが、今月から通勤時間が往復20分から往復3時間に伸びたので一日の可処分時間がそこそこ削られた感覚です。 一応、車から電車への変化であり車の運転中にはできなかったことが電車ではできるので可処分時間の純減ではありません。 とは…

「考える力」を育むだけでなく、「より良い答えを見つける力」も育む必要がある

実のところ、学校の勉強方法はとても合理的です。 傾倒学習と問題解決学習 暗記よりも考える力そのものを育むことの重要性は各所で語られています。 実際、現実は答えが無いことのほうが多いので、そのような問題に対しても立ち向かえるよう考える力を育むこ…

自分の人生を生きることとは、他人の人生を蔑ろにすることではない

似ているようで、まったく異なること。 自分の人生を生きること どれだけ他者の手助けがあろうとも自らの人生に対して責任を負っているのは唯一己自身のみであり、他者は責任の主体者足り得ません。 責任とは結果に対処する義務であり、決定も、判断も、他者…

ついにサラリーマンになったような気がしている

さすがに疲労気味なので、まったり雑談を。 なんだかサラリーマンになった気がする スーツを着て鞄を持って電車に乗って出社して首から社員証をぶら下げていると、なんだかサラリーマンになったような気がします。 ・・・と言うと、誰に言っても「お前は元々サ…

物理的な経験は共感を生み出す

新しい職場では、事務方を除けば最年少になりました。 この歳で最年少になれるのは実に良い経験だと考えます。人間、どうしても下が増えてくると増上慢になりがちなものですので、立場が変わって新米の気持ちを思い出すことは効果的です。 今は心機一転、仕…

同族企業に関する善し悪し

インターネットの一部で蛇蝎のごとく嫌われている同族企業(家族経営、ファミリービジネス)について、少し自論を語っていきます。 悪いことばかりではない 初春になるとSNS上で新社会人や就活生に向けた先達の様々なアドバイスが溢れかえります。役に立つもの…

新しいことはいつでも不安で、楽しい

遅刻は常に許されないとはいえ、初日からではあまりにも印象が悪くなり過ぎる。ただでさえ慣れない道を移動せねばならないのだから、時間、そして心に余裕を持っておきたい。 そんな心境から、4月1日の朝はいつもよりも少しだけ早く起床した。 元々目覚まし…

意外と面倒な用語「ヒートポンプ」

どうにもニュース等で用いられる際に混乱のある用語「ヒートポンプ」に関して、解説を試みます。 世界情勢 昨今、欧米ではヒートポンプ(heat pumps)が話題です。 欧米では主に化石燃料等を用いるボイラーが家屋の暖房を担ってきたのですが、近年はCO2排出量…

物事の比較における主観的評価の課題

世の中には様々な事柄について国際的な比較分析がなされています。例えば、農業・経済・文化・教育・環境・安全・健康・産業・政治・技術・軍事・スポーツ、などなどです。 国際比較は意外と奥が深く、各国が統計を取っているような定量情報であれば比較的容…

若者が海外へ働きに行くことへの認識の違い

どうにも、恐らく世代によって認識が異なる話。 国際移住や海外での労働に対する価値観 ここ1年ほど海外へ働きに出掛ける若者が利用する制度であるワーキングホリデーのニュースが多くなったように感じます。 まあコロナ禍による渡航制限が緩和されたことも…

職場での日々、それは大体こんな感じです

最近は日記的な緩い記事を多めに投稿していますが、裏では堅苦しいテーマの記事も書いています。 ただ、なんとなく重い記事を投稿したい気分にならないので、今日も緩い日記を書いていきましょう。この心情はきっと日常の急激な変化に適応するための心理的な…

異動に際して、せっかくだから溝浚いもしておこう

いよいよ3月も終わりが近づき、気候も仕事も寒暖差の目立つ季節となりました。 この時期の技術屋は、年度内の案件さえちゃんと片付いていれば比較的まったりできる暖かい時期です。 対して最後の最後まで数字や施行の帳尻を合わせなければいけない忙しい人も…

自然エネルギーの反対は、不自然エネルギー?

小人閑居して不善を為す。 或いは下手の考え休むに似たり。 不自然エネルギー 最近、ニュースで「自然エネルギー」なる単語を見かけました。 ふと思ったのですが、自然エネルギーではないエネルギーってなんでしょうね? 自然エネルギーの厳密な定義は無いは…

技術者にとって本社への転勤は栄転か否か

技術者にとって本社への転勤は栄転か否か。 それは人によって異なります。(万能な答え) 技術者のキャリアパス 機械エンジニアのキャリアパスについては説明が長くなるので綺麗に纏まった資料が無いものかと探してみたのですが、「エンジニア キャリアパス」…

ネクタイをロクに結べない社会人なんているわけないだろ・・・?

いるさ、ここにな! ・・・そんな、恥ずかしい話をしましょう。 まあ、普通にいる、よね・・・? 社会人のステレオタイプと言えば、スーツをピシッと決めてビジネスバッグをバシッと持ってシャシャッと小走りに進む都会のビジネスパーソンを誰しもイメージしがちな…

人種と民族の違いから民族自決権の意味を考える

ふと思ったことをまとめていきます。 本日のテーマは『民族自決』です。 ・・・重いテーマだこと。 翻訳の難しい言葉 民族自決は存外に難しい、字面通りには捉え難い概念です。 そのまま読めば「各民族」が「自己決定」を行うことを是とする言葉なのですが、そ…

これからなんと名乗っていこう?

ふと、気付いてしまいました。 私は今までこのブログで場末の技術屋を自称していましたが、人事異動と転勤によって現場の技術者でなくなる私は、これからなんと名乗っていけばいいのでしょう? 機械設計の流れと役割 前提情報として、製造業のうち機械設計を…

ブログに関する非業務連絡

ブログに関するあれやこれやの雑談です。 今後の更新頻度はどうなるやら 4月から仕事の場所も内容も大きく変わり忙しくなることが予測されるため、特に意味もなく続けているブログの毎日更新が途絶える懸念があります。 いえ、まあ、特に何の意味もなく趣味…

感謝をするから喜びが生まれる

ここ数日ほど『感謝の要不要』についてネットの一部で騒がれていたのを見かけましたので、感謝の考え方に関する凄くふわふわした個人的見解を語ってみましょう。 通常、感謝は何かしらの喜びをもらった時にするものです。 例えばプレゼントをもらったり、親…

愛車とお別れしなければならない時が来たようだ

私「車が好きなんですよ、まあ車というよりは運転のほうですけど」 同僚「そっか」 私「ああ、でも今の車には愛着があります。結構長く乗ってますからね」 同僚「そっか」 私「東京に引っ越した場合、車の所有は厳しいですかね?」 同僚「駐車場に今いくら払…

技術伝承を軽んじる組織は必然的に滅びる

もはやただの愚痴。 先日の会話 私「来年度以降、私の業務は誰に引き継げばいいですか?」 上司「残念ながらまだ決まっていない」 私「まだ決まってないんですか。引き継ぐ時間はもうあまり無いのですが」 上司「たとえ決まっても向こうは向こうで引継ぎがあ…

算数で考える『排除の論理』の非合理性

『排除の論理』は明確な定義のある表現ではありませんが、意見が合わない人を集団から排除したり、異なる意見を持つ人を認めずに争ったり、意見の違いを発端として集団を分裂させたりすることなどを意味する言葉です。 『排除の論理』を用いる人は政治的な立…

電車通勤へのしようもない覚悟

ここ数日、通勤のことばっかり考えている。 これは・・・恋? この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ 完全なる雑談をしましょう。 私は電車での移動があまり得意ではありません。 酔いや乗り心地ではなく、単純に人が多い空間が苦手だからです。私は田舎で伸び…

誕生日、それは思い出話を記事にする日

3月16日、今日は私の誕生日です。わーい。 この書き出しも3回目です。芸が無いですね。 でも、ブログをやっているおかげで今年は誕生日を思い出すことができました。忘れん坊とブログはとても相性が良いようです。 少しだけ振り返ってみる ブログは4月に始め…

絶対的な信念に対する不信感

絶対的な信念やドグマを抱いている人と話す度に思うこと。 穏健派の言い分 当ブログではドラスティックでラディカルな行動に対して批判的な記事を度々書いてきています。私は過激な行動を良しとはあまり考えません。基本的には穏健なほうが望ましいと思って…

現実投擲(逃避よりも悪質):ライフスタイルが変わりそうな気配

ちょっとストレスが溜まっているのか、思考が尖り気味です。どうにもここ最近の記事の内容が重いというか選ぶテーマが固いというか、そんな雰囲気が滲み出てしまっています。下書きに保存してある記事もやけに攻撃的な気配を醸し出しているような、そんな感…

ロシアが恵んでくれる自由はどの程度か

昨日の記事の続き。 ヘヴィなテーマではありますが、権威主義国家の国民が得られる自由に関して語っていきましょう。 「自由」の測定 各国の自由を測定している団体や指標は様々ありますが、その中でも代表的な指標として国際NGO団体フリーダム・ハウスが毎…

日本が中露の権威主義陣営に寝返った場合の想定

若者「アメリカはもう沈みゆく国です。欧州だって不調です。日本は西側陣営から抜けて、中国やロシア側の陣営に加入したほうがいいんじゃないでしょうか」 私「うーん、またヘヴィな話題を。とりあえず自由主義を愛する私としては権威主義に与するのは好みじ…

技術職のプレイングマネージャーが生み出す機能不全と士気低下

少子高齢化の進展に伴い労働人口が徐々に減っている社会を背景に、一部の組織やチームには役職として明記されて、乃至はなし崩し的にプレイングマネージャーが存在しています。 プレイングマネージャーとは現場で実務を行う「プレイヤー」と管理職である「マ…